障害者グループホーム入居のメリット・デメリット

障害者グループホーム入居のメリット・デメリット

障害者グループホームの存在を知っているが、実際に自分が入居しても良いのかわからない。入居しても後悔しないかわからない。私には向いているのかわからない。といった不安をお持ちの方は多いのではないでしょうか？

この記事では、障害者グループホームのメリットやデメリットが理解でき、障害者グループホームへの入居に一歩前進することでしょう。

私たちは普段大阪で障害者グループホームを運営していますので、リアルな入居者様の声をもとにメリットやデメリットを解説していきます。

障害者グループホームとは？

まずは簡単に障害者グループホームについておさらいします。

障害者グループホームでは、食事や掃除、入浴など日常生活を送るうえで必要なことのサポートを受けながら、地域の中にある共同生活住宅で暮らし、自立を目指します。

入居には、障害者手帳や障害福祉サービス受給者証等が必要となります。

障害者グループホームのメリット

自立して自分らしい生活を目指せる

障害のない人からすると、学生生活が終わると親元を離れ就職して一人暮らしを始められる方が多いでしょう。
一人暮らしをするためには、自分の部屋を決める意思決定、自分の部屋を掃除したり洗濯をしたりなどの家事、食事の準備や片付け、お金の管理、水道やガスなどの手続きなど、多くの管理を自分1人で行なっていかなくてはなりません。

しかしながら、障害をお持ちの方はそういったお金の管理や各種手続きなどができなかったり、身体に不自由がある方であれば家事の動作が完全に行えないなど、完全に1人で生活することが困難になってしまいます。
しかし、障害があってもなくても自立して自分らしい生活を送りたいと言った想いは誰にでもあることですし、それを行う権利は平等にあります。

そこで、障害者グループホームではその練習でありサポートを受けることによって自立した自分らしい生活を目指していく場所に当たります。

自分で出来ることは何か、またサポートが必要なことは何か、個別の支援計画を作成し目標を決めます。その計画に沿って適切なサポートを受けながら自分でできることの範囲を広げていきます。
1人でできることが増えると自信も出てきますし、利用者が望む自分らしい生活を目指すことができるのが障害者グループホームの大きなメリットです。

自立した生活を目指すことにより自信を持てる

利用者様ごとの個別の支援計画に沿って、障害者グループホームのスタッフはサポートしていきますが、「自分でやりたい」という気持ちを大切にします。

「洗濯を1人でできるようになりたい」と望まれていたら、洗濯の何ができて何ができないかを見極め、例えば洗濯機に洗剤を投入する量のアドバイスを行ったり、洗濯物干しを一緒にやってみたりなどのサポートを行います。
その後ご自身で出来るようになれば、以降はご自身で行なっていただきます。
このように出来ることが一つ一つ増えていくことで、達成感と共に「自立した生活が出来るようになる」と言った自信が生まれます。
また、そのことをスタッフと共有したり、共に共同生活をしている仲間と共有することでより自己肯定感を高めることができます。

このように、「やってもらえるからやらなくていい」ではなく、「やってもらえていることを自分でできるようになる」を目指し、障害者グループホームで共同生活を行ないながら自信をつけることができます。

他者とコミュニケーションが取れる

障害を抱えている方は他者とコミュニケーションをとる機会が少なかったり、コミュニケーションをとることに苦手意識を持たれている方がいます。
また、そんな中で一人暮らしを始められるとより他者とコミュニケーションをとる機会も減少し、孤立感を感じてしまうのではと不安や心配になることもあるでしょう。

しかし障害者グループホームは、相談に乗ってもらえるスタッフも毎日いるので、人とコミュニケーションを取る機会や取り方を相談する機会が毎日あります。また、障害者グループホームには、他の利用者と一緒に食事をしたりする共有スペースもあるので、毎日の生活のなかで自然とコミュニケーションを取る機会が増えます。
コミュニケーションは社会において重要なツールであり、そのコミュニケーションを毎日取れる場があるということも社会参加に向けての練習になります。

また、普段サポートを行なっている世話人や生活支援員というスタッフは、悩み事や相談事があればいつでも相談ができる相談相手になったりと、精神的な支えになってくれることでしょう。

サポートを受けられる

障害を抱えている方は、日常生活を1人で行うといっても困難な場面が多く存在します。
金銭管理が難しい、家事をするのが難しい、安全管理をするのが難しいなど利用者様ごとに困難なことがあることでしょう。

障害者グループホームでは、個別に支援計画を作成し、1人で行うことが難しいことに関してはスタッフから最適なサポートを受けることができます。この利用者様ごとに作成される個別支援計画は、作成して終わりではなく、定期的に見直しがあります。1人で出来るようになったことはサポートを外したり、1人でできないことは引き続きサポートしていく等を利用者様と支援者で一緒に決めていきます。
このように利用者様の必要に応じた最適なサポートを継続して受けることができ、自立した生活が目指せる環境が整っています。

生活が安定し心身も安定する

障害者グループホームでの生活は、共同生活となるため決まった時間に食事や服薬を行います。
また、浴室も共同で使用するグループホームであれば入浴の時間も決まった時間になるところが多いです。
1日を通して決まった時間に決まったことをすることで、生活リズムが整い、身体の調子が安定してきます。また、食事も提供してくれるため栄養バランスが偏ってしまうことはないためより健康的な生活を送ることができます。
このように、生活が安定することで心身も安定することができるのが障害者グループホームになります。

障害者グループホームのデメリット

一方で、障害者グループホームにはデメリットもあります。

施設の数が少ないので入居できないことがある

少子高齢化に伴い高齢者施設は増えていますが、障害者グループホームはまだまだ数が増えておらず、利用したくても障害者グループホームの定員が満たされているために、利用することが出来ないというケースが多くあります。

障害者グループホームを利用するためには、その施設に直接連絡するか、相談支援員と連絡を取り合うことになりますが、その際入居したい障害者グループホームの定員が満員になっていると、入居することは出来ません。

障害者グループホームの定員は１施設あたり４人〜５人のところが多く、そもそもの定員数も少ない現状です。

障害者グループホームを利用したいと考え始めた時には、定員がどの程度埋まっているのかなどを相談支援員や施設に確認しておくことが大切です。

障害の程度で入れない場合もある

障害者グループホームは、基本的には同じような障害をお持ちの方が入居できるようになっており、知的障害の方のグループホームや精神障害の方のグループホームといったように分かれております。
中には、さまざまな障害を抱えておられる方や、異なる障害をお持ちの方同士の障害者グループホームもありますが、基本的には「サポートがあれば1人で生活することができる」ことが入居の条件です。

ですが、支援するには施設の設備やスタッフの人数がある程度必要な場合などは、入居できる施設は限られるでしょう。

共同生活に馴染めない可能性がある

共同生活の良さは、他者とのコミュニケーションをとる機会が多くなることや、他者と協力し合いながら生活していくことにあります。しかし、人によっては苦痛としか感じないこともあるでしょう。

実際に入居してみないとわかりませんが、共同生活に馴染めずに、ストレスを感じてしまう可能性があります。

まとめ

障害者グループホームのメリット・デメリットについて解説しました。いかがでしたでしょうか？

自立した生活を目指すなら障害者グループホームで

障害者グループホームでは、障害のある方たちが自立を目指して共同生活を送ります。入居者同士など他者とコミュニケーションを取る機会が持てるのも特徴です。

さらに「フリーライフ」は、全部屋に家具・家電付きですので予算がない方でも安心して入居いただけます。
興味のある方はお問い合わせください。